一条ローン i-flatを比較。金利や総支払額で意外な結果が。。。
一条工務店で建築され、住宅ローンを借り入れる場合、35年ローンを組みフラット35で借入れる方が多いと思います。
最近は一条工務店で建てて、「一条住宅ローン i-Flat」で借り入れる(住宅ローンを組む)という方も多いと思います。私が住宅ローンを借り入れた時には当然、「一条住宅ローンのi-Flat」は無かったので、今まで一条ローンのi-Flatについて調べたことはありませんでした。
何となくですが「一条住宅ローンのi-Flatって、金利や手数料が他より割高でしょ?」って思っていましたが、金利は最低金利 年1.37%と、意外と安そうだったので調べてみました。
総支払額のランキングは上位
比較をしたのは、住宅金融公庫の「各金融機関の金利情報を検索」するページです。
お得さの比較としては、「金利の低さ」もありますが、トータルで見た時の指標が必要です。
<総支払額の低い順>で比較してみました。
「一条工務店のi-flat」は、金利としては最低金利の年1.37%なんですが、ランキングは24番目でした。なんで、こんなに低くなるのでしょう?
上位の銀行は北陸が多い
融資率9割以下、金利は最低金利が年1.37%で、総支払額が25,220,712円が、1位です。
借入額2,000万円、借入期間35年(元利均等返済、ボーナス払いなし)の場合です。
それでも、35年で500万円以上の利息が必要になります。
1位は「富山信用金庫」・「興能信用金庫」です。
ランキング
- 富山信用金庫(富山県)
- 興能信用金庫(石川県)
- 富山銀行(富山県)
- 優良住宅ローン
- はくさん信用金庫(石川県)
理由はよく分かりません、借りたいとと思いえば借りられるんでしょうか??
※下記の検索結果および、当ブログ記載の金利は2021.4金利の情報です
一条ローン i-flatと比較
一条ローン i-flatは2000万円を借り入れた場合の総支払額では、24番目となっています。
金利は、上記5位までの銀行と同じです。
違いは何でしょう。
もうおわかりだと思いますが、「融資手数料(消費税込)」です。
- 上位3行:33,000円
- 一条ローン:融資額×1.32%
一条ローンの融資額が2000万円であれば、26万4000円の手数料が必要であり、上位と20万円以上の差になっています。4000万円借りた場合は、更に倍の手数料(53万円!)となります。
楽天銀行と住信SBIネット銀行の順位
私が借り入れしている、住信SBIネット銀行や、メインカードで利用している楽天の楽天銀行はどうでしょうか。
「楽天銀行」は12位です。
「住信SBIネット銀行」は業界最安だと信じていましたが、67位という順位になっています。
金利については、どちらも最安の年1.37%となっておりますので、手数料を確認してみます。
また、ランキング表は団体信用生命保険無しの場合となっており、団体信用生命保険を付ける場合は下記の金利を上乗せが必要のようです。
- 新機構団信(デュエット(夫婦連生団信)): +0.18%
- 新3大疾病付機構団信の場合: +0.24%
楽天銀行
融資額×1.10% (最低融資事務手数料 110,000円)
一条ローンが融資額×1.32%ということで、差が付いています。
2000万の借入の場合の利息は、このようになります。
- 楽天銀行: 22.0万円
- 一条ローン:26.4万円
気になったのが、楽天銀行の「住宅ローンフラット35 - 新規お借り入れ」のページを確認したところ団体信用生命保険が付いている金利で年1.37 となっていました。団体信用生命保険を無しにすると、年1.17%で更に総支払額は下がります。
住信SBIネット銀行
業界最安を謳っていますが、ランキングとしては、67位です。
私は既に借り入れていますが、どうしても気になってしまいます。
住信SBIネット銀行は、ある条件を満たすと融資手数料は引き下げられる設定です。
手数料引下げ条件は厳しいかというと、「Webでの申し込み」となっており住信SBIネット銀行での借り入れは当然Web申込で行うと思います。
よって「引き下げ有り」を基準にすべきだと思いますが、こちらの集計は「引き下げ無し」の厳しい金額でランキングに反映されているためこのような下位になっていました。
融資手数料
- 引き下げ無し:融資額×1.65%(最低事務取扱手数料110,000円)
- 引き下げ有り:融資額×0.99%
総支払額
- 引き下げ無し:25,517,712円
- 引き下げ有り:25,385,712円
こちらの総支払額を信じるなら、9位あたりになります。
また、団体信用生命保険も込みの金利・手数料であるためランキングは更に上位になるでしょう。
しかし、他行も同様に本来はもっと安いが、高く集計されてしまっている銀行もあると思いますので一概には言えません。
また、住宅金融機構のランキングの詳細ページに、SBI住信ネット銀行の金利引き下げ条件に「WEB申込(借換:0.99% 借入:1.10%)提携業者は各社毎に引下げ」と記載があります。
ランキングで計算されている金利手数料(引き下げ有り)の0.99%は借り換えの場合あり間違いです。新規の借入は年1.10%であり、SBI住信ネット銀行のページでも年1.10%であることを確認しました。
住宅金融機構のランキングは、新規借り入れで検索したものですが、出力結果は金利が違っていたり、団体信用生命保険の有無が混在していたり、更には「新規借り入れ」と「借り換え」の条件も混在しているということが分かりました。
まとめ
住信SBIネット銀行の総支払額のランキング結果が、かなり低い結果でしたので調べてみると、住宅金融機構のランキング結果は間違いが結構多く、愚直に信用するのは危険ということが分かりました。
結果は目安くらいに考え、詳細は調べ、見積もりを取って比べるのが安全です。
また、一条ローンのi-flatも思っていた以上に安く抑えられているという気がしました。一条で建てたら、何も考えずに一条ローンで決めてしまっても、それほど損する訳ではないです。ただ、長い住宅ローンと付き合っていく以上は、調べた上で納得した決断をすべきだと思います。
繰り上げ返済時の手数料や、最低繰り上げ金額、ネットでできるのか現地で行うのかの利便性などもデータだけでは見えて来ないですが、重要なポイントだと思います。