GWの「書き入れ時に」休業要請は厳しい。この漢字は正しいか?
ニュースで表示された「書き入れ時」という表現に違和感を感じたので調べてみたら意外な結果でした。
緊急事態宣言の要望
大阪の吉村知事は、人流を止めるため、政府に発令を要望している緊急事態宣言では百貨店や商業施設への休業要請が含まれています。意図としては、通勤通学で駅を利用して、そのついでに隣接した百貨店などに立ち寄る事が多いため。また、駅に隣接している百貨店が休業であれば、外出しようという気も下がるため、人流が抑えられるということらしい。百貨店側からすれば、納得いかない理由に感じます。
「書き入れ時」の違和感
そんなニュースを見ていて、<これからGWの「書き入れ時」に、休業要請は厳しい>とテロップが表示されており、誤字では?と思いました。
意味としては、「GWはお客さんも増え商売繁盛で忙しく儲けが多くなる時期」ではありますが、漢字が違うって思いませんか?
私の思っていた漢字は「掻き入れ時」です。お金を掻き込んで商売するということで、イメージしておりました。でも、パソコンで変換してもこの文字は全く表示されません。
調べた結果
実は、意外にも
「書き入れ時」
が正解でした。
意味
《帳簿の書き入れに忙しい時の意から》商店などで売れ行きがよく、最も利益の上がる時。利益の多い時。
縁起物の熊手で福をかき入れるところを想像してしまいますが、帳簿に売り上げを「書き入れる」時のことです。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
漢字が分かれば語源も想像はできますね。
やはり、私と同じように思っている人が多いようでした。
まとめ
普段、何気なく使っている言葉も間違っていることが多いのではないかと不安になりました。
若いころは、指摘してくれる人も多いですが、年齢を重ねるとその数は減り、スルーされることも多く気づきにくくなりますね。
コロナ対策ですが、ずるずると長期間に渡り保障を続けるのと、2週間ロックダウンにするのとでは費用はどちらが大きいのでしょうか?マイホームの購入方法を、ローン(前者)か、一括払い(後者)どちらにするか尋ねられ、「ローンしか無理でしょ」という状況と同じ感覚なのかもしれません。