2021年5月の住宅ローン金利から予想。今後のローン金利は上昇する?

アメリカの10年国債利回りが半年以上上昇が続いており、住宅金融公庫が「フラット35」の金利2021年3月に上げると発表がありました。。「フラット35」が上がったということは、その他の「住宅ローン金利」や「自動車ローン金利」なども総じて上がることを意味しています。この先も、上昇トレンドが継続し、日本の住宅ローン金利が上昇を続けるのか非常に気になります。今回は、2021年5月の住宅ローン金利を確認していきます。
「フラット35」最長35年ローンの最低金利2年3か月ぶりの高騰
「フラット35」の金利(最長35年ローン最低金利)が今月、2年3か月ぶりの水準まで引き上げられました。長い間、超低金利が続いておりますが、今後金利が上昇する予兆なのでしょうか?金利上昇の理由や、今後の動向について考えてみましょう。...
我が家の住宅ローン状況
現在の借入額(ローン残高)は、190万円で、残り2年とお陰様で完済できる日が見えてきました。
2002年に借り入れて、2023年に完済予定です(21年間)。
- 2002年 ローン借り入れ(最終返済予定:2037.8)
- 高い金利のローンから繰り上げ返済を実施
- 変動金利はリスクがある為、固定金利のネットローンに借り換え(2008年)
- 固定金利、かつ金利の低いローンに借り換え(0.47%・2017年)
- 35年のローン期間を21年で完済予定
一条工務店の免震住宅を建築し住み始めて、早いもので19年の歳月が経過しました。住宅ローンも35年ローンを組んでから、何度も繰り上げ返済も行いましたし、2回のローン借り換えを実施してきました。 2017年に、年利0.47%と低金利のSBI住信ネット銀行の住宅ローンに借り換えをして以来、金利上昇などのリスクへの不安もなくなり放置状態になっておりました。返済完了まで、あと2年と、ついに終わりが見えてきました ...
住宅ローン金利が気になる理由
現在、住宅ローンはSBI住信ネット銀行で借り入れており住宅ローン金利は2段階のプランとなっています。現在は、0.47%ですが、借り換えから5年経過すると住宅ローン金利が1%ほどアップします。時期は、2021年4月とタイムリミットまで1年となりました。
その際に変動金利に変更するなどの措置をしたいと考えており、最近の住宅ローンの金利や、各社の商品が気になっております。
2021年5月の住宅ローン金利
まだ、5月の金利の公表はされていない銀行もあるかと思いますが、「ソニー銀行」と「楽天銀行」が公開されていましたので、確認してみました。
ソニー銀行
ソニー銀行は、1回目の住宅ローンの借り換えの際に、ネットでローンアドバイザーに相談した時に提案された銀行ですので、私としては金利が低い銀行のイメージがあります。
「変動金利」は、据え置きのようです。
「固定金利」は、3年固定、5年固定は値上げとなっており、10年・15年・20年・20年超は値下げとなっています。長期のローンを借りさせたいという戦略のように見えますが、全体的に考えると据え置きといった印象です。
<4月の金利>
<5月の金利>
楽天銀行
楽天銀行は、楽天カードをメインのクレジットカードとして使ていますので、気になっています。
私は、楽天銀行で住宅ローンは借り入れておりませんが、振り込み手数料が無料であったり、カードの引き落としを楽天銀行にすると、楽天ポイント上乗せや、預金の金利2倍などお得満載ですので、口座は開設しています。今なら、楽天ポイント1000ポイントが必ず貰えるキャンペーン中なので、お早めにゲットしてください。私が開設した時はキャンペーン無しのときでしたので悔しいです(涙)。
さて、金利の方がどうでしょうか。
「変動金利」は、値下げとなっています(1.187% → 1.177)。
「固定金利」は、値下げとなっています。10年固定金利では、1.680% → 1.587% と0.1%も値下げされています。
<4月の金利>
<5月の金利>
アメリカの動向
日本の住宅ローン金利が、影響を受けやすい「アメリカの10年国債利回り」の動向は少し下落傾向にあります。4月に入りようやく上昇一服という段階ですので、調整が終わると上昇に転じる可能性もあります。
結論からいうと、今後の「アメリカの10年国債利回り」は、下落後、横ばいの可能性が高く、日本の住宅ローンも上昇の傾向は止まり横ばいだと予想します。
2020年8月ごろから、すこしずつ上昇が始まり2021年1月からの上昇の傾きは大きくなり、下げることなく一気に上昇してきました。全部赤の陽線(始点より終点が上昇した)となっており、強いトレンドを形成しています。
これは、バイデン政権でのコロナ対策などの大規模な経済対策へのアメリカへの強い期待の表れです。予想通り、先日発表された生産者物価指数、失業保険申請件数、小売売上高など重要度の高い指標は軒並み上振れでした。しかし、マーケットの反応はいまいちでしたので、つまりは、バイデン政権への期待はすでに価格に反映されているということになります。
この先、「更なるインパクトのある経済対策や、コロナに関する朗報」、「米中・米ロの関係性悪化などによるリスク」どちらが可能性が高いかを考えると、普通に考えて後者ではないでしょうか。
今回の下落は、その予想が反映し始めた段階だと思いますので、今後はしばらくは緩やかな下落のあと、横ばいになると、私は想像しています。
為替への影響
アメリカの10年国債利回りが、日本のローンに影響するくらいですから、ドルへの影響も当然大きいです。
我が家で加入している、貯蓄型の保険の満期を年初に迎えました。こちらの保険はドル建てであり、受け取り時の金額は、為替(ドル円)によって左右されます。住宅ローンに続いて金利が気になる要因の1つなのです。
丁度、2021年1月と言えば円高が進み、ドル円は103円台となりました(2016年以降の最安値)。つまり、ドルの価値が下がる為、掛けていた保険額の価値が下落し、日本円に換金するともらう金額が目減りしてしまいます。
保険を掛けてきた期間高い金額をつぎ込み、貰う時にドルが下落している為、かなりの損をしてしまうため、満期にはなりましたが保留するという決断をしました。

その後、ドルは急上昇103円から110円に急上昇しました。
そろそろ、換金しようかと考えていたら、下落し始めました。ローン金利同様、アメリカ10年国債利回りの影響をダイレクトに受けます。
4月に入り、急激に下がっています。
「110円を超えるか」と言っていたのが、つい先日ですが、今では「107円台に入るか」と言われています。107円台に入るとトレンドとしては下降のトレンドに戻ったことになりますので、保険の満期の還付を受けられる日が更に遠のきます。怖いのが、この先ずっと下落し続けていて、あの時(2021.4)に下落を察知した時に貰っておけば良かったと、後悔することも考えられます。
私の想定は、もう一度110円を試し、越えられなければ107円も割って完全に下落に転じるというストーリーです。
まとめ
固定金利への、ローンの借り換えは、資産運用(株や不動産)とは異なり将来の金額が約束された最も安全に利益を得る方法だと思っています(利益を得るではなく、損の回収かもしれませんが)。
私としては、そういう意味でも、力が入ってしまいます。
1年後に備えて超低金利の変動金利への借り換えも視野に入れていますが、ローン期間が短いため変動金利を考えています。ローン期間が10年以上ある場合は、全額を変動金利での借り入れはリスクが高いと思います。いわゆる資産運用のリスクと言えるでしょう。
今回、ソニー銀行と楽天銀行の住宅ローン金利を見ていましたが、それほど変化は無い印象でした。2行しか確認しておりませんが、他行が飛び抜けて異なる数字を出すこともないでしょうから、1つの指標としては十分だと思います。
アメリカの10年債利回りも、落ち着く方向だと思いますので、日本のローン金利も様子見の状況ではないでしょうか。
今後の、動向も確認していきたいと思います。
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