逆木 - すいか (女性)
3年前に一条で建てたのですが、みなさんの所は逆木ってありましたか?
実父が元木造大工で、建築途中に見に来た時に「今は木の向きって気にしないもんなのか?(職人魂ってもんがないのか?という意味)」と言われ、現場監督や大工に聞いてみたのですが、プレカットの時点で、そういうのは全く見もせずに割り振りしているとのことでした。
もうやり直しが出来ない頃に言われたので、出来てある部分はそのままで、これから施工のところは大工さんがやってくれたのですが。
父から言わせると30年前は1本1本、木の反りやらなんやらを見て、その木に合わせて施工したもんなんだけど。。。
父も今は鉄筋の方の大工なので、この大工のやり方が普通なのかどうかが分からないけど、番号(?)だけ見て、組み立てていくなんてシロウトでも出来そうだなと。(実際には出来ませんが)
あとから考えると「向きは関係ない」とは言っておきながら主要な柱とかだけはプレカットの時点で向きを見て加工されていたんですよね。
いろいろ???と思う対応があったので、あの言葉も逃げ口上だったのだろうか?と思うこともあり、今さらどうしようもないですが、他の方のお家はどうだったのかお聞かせ願えませんか?
それと私のとこより後から建てられた方はちゃんとされてましたか?
全て確認しましたが、元口が女木、末口が男木でいわゆる送り継ぎになっていました。
背と腹も確認しましたが背が上使いになっていましたし、和室の鴨居・敷居については木表・木裏を確認しましたが、
溝側が木表になっていました。
立木で元口が上で末口が下の逆木とかは当然ありませんでしたし、監督さんに冗談半分に聞いたところ
それは大丈夫ですよと笑っていわれていましたが、すいかさんの場合は、柱が逆になっていたのでしょうか?
木の反りやらなんやらを見てというのは、背と腹のことで逆木とは関係ありませんが、
梁や胴差については背側を上向きに大引や出し梁などは、背側を下向きにしているそうです。
土台についても確認しましたが、全て送り継ぎになっていました。
元口と元口を継ぐような別れ継ぎは忌み嫌われていますからあり得ないように思います。
プレカットの時点で配慮すべきもので、昔のように現地で加工するものではありませんから
大工さんはどうすることもできませんよね。
だけどこんなことを気にする人はほとんどいないと思っていましたが、昔の大工さんは木材一本一本を大事に
使っておられたんですね。「歩」が泣いているではなく、「木」が泣いているとかにならなように。
難しすぎてよくわかりませんが、
大事なことですか?
それってチェックしてないと
いい加減にされてしまいますか?
元口が女木、末口が男木!?
木にオスとメスがあるなんて知りませんでした。
元口が女木、末口が男木っていうのがどういう事かがよく分からないのですが。。
なんせ、主要な大事な柱は全て向きが正しくなっていたのに、特別、大事っていう訳ではない所はテキトーで。
1本、1本に、リビング、上、下とか、書いてあるじゃないですか。その時点で、上下が反対に書かれてあったり。
切り込みとかの加工が上下、同じなので、プレカットの時点で反対に書かれてあっても、こだわりのある大工さんなら、木目で判断して、あわせたんじゃないかなぁって。
父も20歳の時に山から木を買って来て実家をほぼ1人で建てた人なんだけど、30年前に鉄筋に変わったので、昔のやり方は分かるけど、今のやり方は分からないらしくて、その部分が逆木になっているっていう事は分かるけど、それでも大丈夫なもんかどうかは分からないって事なんですよね。
たぶん父が木造をしてた頃はプレカットなんてなくて、シーソーみたいにバランスをとるのでも今はこの木、まっすぐだけど、将来、たぶん、こっちに反るから、この木はココにしようとかいう感じでやってたと思うんです。
だから、番号とか書いてあっても、いちいち自分の目で確認して、再チェックしてからするのがフツーというか、他人の家を建てるっていう感覚でなくて、自分の作品を作るっていう感覚、いわゆる職人魂っていうもんがないなあーって言ってたんだけど。
大丈夫なもんかどうかもイマイチ分からないのもあるけど、一条ってハードはいいけど、ソフトがダメじゃないですか。
もし、この部分に使われてる木が強度とか何十年後とかの家に全く関係がなかったとしても、こういう事を言う人もいるっていう事が分かった時点で、会社として徹底するようになったら、ソフトがダメっていわれることも少なくなると思うんですが。
Tenさんのところは木がペケになってる所(なんていうんでしたっけ)も上下、大丈夫だったんですか?
立木で根元側を「元」、梢側を「末」といい、その切り口を「元口」、「末口」といいますよね。
「元口」は年輪の数も多くて強度的にも強いため、材木を継ぐ場合、相手の木の受け側になる女木(めぎ)を
元口にするのが通常はよいとされていますが、「別れ継ぎ」(元口と元口とを継ぐこと)は縁起がよくないといって嫌われてきましたので、これ以外の継ぐ方は状況により
よしとすることが一般的なようです。
木は傾斜地に植えられていますが、この場合、真っ直ぐではなく、こころもち山側に反りますので、
山側が凹側に、谷側が凸側になり、谷側は木目が硬くなります。上部に荷重が掛かる部分では、
丸太材は特に、平角材でも背を上に使います。
柱を立てる場合は、真壁は当然ですが、大壁の場合も立木の状態と同様に元口を下にするのが昔からのやり方です。
「元口」「末口」が逆さまに立てられた柱は「逆木」といって嫌われてきました。
長年使っていての強度を考える上では、「背」「腹」、「木表」「木裏」が大事だと考えます。
「逆木」とは、そのようなものだと認識しているのですが。
ペケになってる所(^_^)とは、「筋違い」だと思いますが、筋違いは壁を構成するものと
考えた方がよいのではないかと思います。つまり、引張り、圧縮力がかかりますから
上下端部の納まりが外れないようにしっかりしているかどうかといったことが大事ではないでしょうか。
私の場合は、筋違いについては逆木かどうかの確認は、全くしていません。
どこまでを逆木と思って気にするかなんでしょうね。
大変勉強になりました。
やはり年季の入ったちゃんとした大工さんでないと
なかなかお任せはできないですね。
そういう心配りで建てられた家は長年もつと思います。
一条の使用する木は輸入だと思いますが
それでも考え方は同じですよね。
すじかいはもちろん上下さかさまの木がいっぱいあったし、柱っていうのでなくて、補助的に使ってある所なんかは立木でも逆さまの所がたくさんありました。
TenさんはHP見させて頂きましたが、建築関係の仕事をされてらしたんですよね。だから、ちゃんとしてもらえてたのかなぁ?
ネジのとこも赤ペンでチェックしてもらってたようだったし。
うちの場合は、当然?ありませんでした。
若いから、ナメられてたのかなぁ。
Tenさんの説明でだいぶ、理解できました。
ありがとうございました。
・・につき、数時間待機中。またまた台風がやってきてますね。
建築中のみなさまに被害が出ないことを祈っています。あと2時間もすると我が家の東側を通りそうですが、
ただ今のところ雨、風ともそれほどではありません。
逆木は、本来立木の状態で使うのが生きている木の心にそうものであろう(?)といったところから
柱として使う場合、逆にするのは木の祟りがあるぞといったような理由で嫌われているようです。
(いろいろ怖い言い伝えみたいなものもありますが、やめておきましょう。)
したがって、強度に関係する背・裏、木表・木裏とは、切り離して考えた方がよろしいかと思います。
しかし、日光東照宮の陽明門には、敢えて「魔除けの逆柱」といったものもありますし、
金毘羅さんには賢木門(さかきもん:逆木門)として、堂々とPRされていたりしますから
家相のひとつとして、ご本人がどのように思うかではないでようか。
筋違いまでは、通常は考えていないように思いますが、ご当人がこだわれば配慮しなければならないことになるでしょうね。
ねじの締め付け確認の赤ペンは、通常木造の家の建築では、されてきていないはずで特別だと思います。
鋼材を使う場合だとか電気機器で、特別に緩みを嫌う場合は、やっていますね。
なめられたからではありませんので、悲観されないようにしてください。
最近他のハウスメーカーで建築中の方のHPを見ていたら、この方式が標準工程の中に入っていました。
一条工務店の競争相手なんで、おい、おい、頑張ってるなと感心してました。
私も建築関係の仕事をしていたわけではありませんが、高度成長の時代にたくさんの大きなプラントの発注者でしたから
習わぬ・・・とかで、少しは理解できるという程度で、あとは興味半分です。
でも、ここで逆木なんて出てくるとはと当初びっくりしたのが正直なところです。
さすが年季の入られたお父さんですね。木の目を読むというのはすぐにはできないと思いますよ。
すいかさんも教えてもらって、しっかり読まれたんですね。すごいと思います。
実父が元木造大工で、建築途中に見に来た時に「今は木の向きって気にしないもんなのか?(職人魂ってもんがないのか?という意味)」と言われ、現場監督や大工に聞いてみたのですが、プレカットの時点で、そういうのは全く見もせずに割り振りしているとのことでした。
もうやり直しが出来ない頃に言われたので、出来てある部分はそのままで、これから施工のところは大工さんがやってくれたのですが。
父から言わせると30年前は1本1本、木の反りやらなんやらを見て、その木に合わせて施工したもんなんだけど。。。
父も今は鉄筋の方の大工なので、この大工のやり方が普通なのかどうかが分からないけど、番号(?)だけ見て、組み立てていくなんてシロウトでも出来そうだなと。(実際には出来ませんが)
あとから考えると「向きは関係ない」とは言っておきながら主要な柱とかだけはプレカットの時点で向きを見て加工されていたんですよね。
いろいろ???と思う対応があったので、あの言葉も逃げ口上だったのだろうか?と思うこともあり、今さらどうしようもないですが、他の方のお家はどうだったのかお聞かせ願えませんか?
それと私のとこより後から建てられた方はちゃんとされてましたか?
逆木はありませんでした
全て確認しましたが、元口が女木、末口が男木でいわゆる送り継ぎになっていました。
背と腹も確認しましたが背が上使いになっていましたし、和室の鴨居・敷居については木表・木裏を確認しましたが、
溝側が木表になっていました。
立木で元口が上で末口が下の逆木とかは当然ありませんでしたし、監督さんに冗談半分に聞いたところ
それは大丈夫ですよと笑っていわれていましたが、すいかさんの場合は、柱が逆になっていたのでしょうか?
木の反りやらなんやらを見てというのは、背と腹のことで逆木とは関係ありませんが、
梁や胴差については背側を上向きに大引や出し梁などは、背側を下向きにしているそうです。
土台についても確認しましたが、全て送り継ぎになっていました。
元口と元口を継ぐような別れ継ぎは忌み嫌われていますからあり得ないように思います。
プレカットの時点で配慮すべきもので、昔のように現地で加工するものではありませんから
大工さんはどうすることもできませんよね。
だけどこんなことを気にする人はほとんどいないと思っていましたが、昔の大工さんは木材一本一本を大事に
使っておられたんですね。「歩」が泣いているではなく、「木」が泣いているとかにならなように。
- [2004/10/17 16:07]
- Ten Soichi (男性) |
- TOP ▲
ぐっ・・・
難しすぎてよくわかりませんが、
大事なことですか?
それってチェックしてないと
いい加減にされてしまいますか?
元口が女木、末口が男木!?
木にオスとメスがあるなんて知りませんでした。
- [2004/10/18 03:02]
- mizu (女性) |
- TOP ▲
私もよく分かりませんが
元口が女木、末口が男木っていうのがどういう事かがよく分からないのですが。。
なんせ、主要な大事な柱は全て向きが正しくなっていたのに、特別、大事っていう訳ではない所はテキトーで。
1本、1本に、リビング、上、下とか、書いてあるじゃないですか。その時点で、上下が反対に書かれてあったり。
切り込みとかの加工が上下、同じなので、プレカットの時点で反対に書かれてあっても、こだわりのある大工さんなら、木目で判断して、あわせたんじゃないかなぁって。
父も20歳の時に山から木を買って来て実家をほぼ1人で建てた人なんだけど、30年前に鉄筋に変わったので、昔のやり方は分かるけど、今のやり方は分からないらしくて、その部分が逆木になっているっていう事は分かるけど、それでも大丈夫なもんかどうかは分からないって事なんですよね。
たぶん父が木造をしてた頃はプレカットなんてなくて、シーソーみたいにバランスをとるのでも今はこの木、まっすぐだけど、将来、たぶん、こっちに反るから、この木はココにしようとかいう感じでやってたと思うんです。
だから、番号とか書いてあっても、いちいち自分の目で確認して、再チェックしてからするのがフツーというか、他人の家を建てるっていう感覚でなくて、自分の作品を作るっていう感覚、いわゆる職人魂っていうもんがないなあーって言ってたんだけど。
大丈夫なもんかどうかもイマイチ分からないのもあるけど、一条ってハードはいいけど、ソフトがダメじゃないですか。
もし、この部分に使われてる木が強度とか何十年後とかの家に全く関係がなかったとしても、こういう事を言う人もいるっていう事が分かった時点で、会社として徹底するようになったら、ソフトがダメっていわれることも少なくなると思うんですが。
Tenさんのところは木がペケになってる所(なんていうんでしたっけ)も上下、大丈夫だったんですか?
- [2004/10/18 17:38]
- すいか (女性) |
- TOP ▲
筋違いは?
立木で根元側を「元」、梢側を「末」といい、その切り口を「元口」、「末口」といいますよね。
「元口」は年輪の数も多くて強度的にも強いため、材木を継ぐ場合、相手の木の受け側になる女木(めぎ)を
元口にするのが通常はよいとされていますが、「別れ継ぎ」(元口と元口とを継ぐこと)は縁起がよくないといって嫌われてきましたので、これ以外の継ぐ方は状況により
よしとすることが一般的なようです。
木は傾斜地に植えられていますが、この場合、真っ直ぐではなく、こころもち山側に反りますので、
山側が凹側に、谷側が凸側になり、谷側は木目が硬くなります。上部に荷重が掛かる部分では、
丸太材は特に、平角材でも背を上に使います。
柱を立てる場合は、真壁は当然ですが、大壁の場合も立木の状態と同様に元口を下にするのが昔からのやり方です。
「元口」「末口」が逆さまに立てられた柱は「逆木」といって嫌われてきました。
長年使っていての強度を考える上では、「背」「腹」、「木表」「木裏」が大事だと考えます。
「逆木」とは、そのようなものだと認識しているのですが。
ペケになってる所(^_^)とは、「筋違い」だと思いますが、筋違いは壁を構成するものと
考えた方がよいのではないかと思います。つまり、引張り、圧縮力がかかりますから
上下端部の納まりが外れないようにしっかりしているかどうかといったことが大事ではないでしょうか。
私の場合は、筋違いについては逆木かどうかの確認は、全くしていません。
どこまでを逆木と思って気にするかなんでしょうね。
- [2004/10/18 23:20]
- Ten Soichi (男性) |
- TOP ▲
なるほど~。
大変勉強になりました。
やはり年季の入ったちゃんとした大工さんでないと
なかなかお任せはできないですね。
そういう心配りで建てられた家は長年もつと思います。
一条の使用する木は輸入だと思いますが
それでも考え方は同じですよね。
- [2004/10/18 23:35]
- mizu (男性) |
- TOP ▲
すじかいは関係ないのですかぁ。
すじかいはもちろん上下さかさまの木がいっぱいあったし、柱っていうのでなくて、補助的に使ってある所なんかは立木でも逆さまの所がたくさんありました。
TenさんはHP見させて頂きましたが、建築関係の仕事をされてらしたんですよね。だから、ちゃんとしてもらえてたのかなぁ?
ネジのとこも赤ペンでチェックしてもらってたようだったし。
うちの場合は、当然?ありませんでした。
若いから、ナメられてたのかなぁ。
Tenさんの説明でだいぶ、理解できました。
ありがとうございました。
- [2004/10/19 17:28]
- すいか (女性) |
- TOP ▲
ただ今台風23号接近中
・・につき、数時間待機中。またまた台風がやってきてますね。
建築中のみなさまに被害が出ないことを祈っています。あと2時間もすると我が家の東側を通りそうですが、
ただ今のところ雨、風ともそれほどではありません。
逆木は、本来立木の状態で使うのが生きている木の心にそうものであろう(?)といったところから
柱として使う場合、逆にするのは木の祟りがあるぞといったような理由で嫌われているようです。
(いろいろ怖い言い伝えみたいなものもありますが、やめておきましょう。)
したがって、強度に関係する背・裏、木表・木裏とは、切り離して考えた方がよろしいかと思います。
しかし、日光東照宮の陽明門には、敢えて「魔除けの逆柱」といったものもありますし、
金毘羅さんには賢木門(さかきもん:逆木門)として、堂々とPRされていたりしますから
家相のひとつとして、ご本人がどのように思うかではないでようか。
筋違いまでは、通常は考えていないように思いますが、ご当人がこだわれば配慮しなければならないことになるでしょうね。
ねじの締め付け確認の赤ペンは、通常木造の家の建築では、されてきていないはずで特別だと思います。
鋼材を使う場合だとか電気機器で、特別に緩みを嫌う場合は、やっていますね。
なめられたからではありませんので、悲観されないようにしてください。
最近他のハウスメーカーで建築中の方のHPを見ていたら、この方式が標準工程の中に入っていました。
一条工務店の競争相手なんで、おい、おい、頑張ってるなと感心してました。
私も建築関係の仕事をしていたわけではありませんが、高度成長の時代にたくさんの大きなプラントの発注者でしたから
習わぬ・・・とかで、少しは理解できるという程度で、あとは興味半分です。
でも、ここで逆木なんて出てくるとはと当初びっくりしたのが正直なところです。
さすが年季の入られたお父さんですね。木の目を読むというのはすぐにはできないと思いますよ。
すいかさんも教えてもらって、しっかり読まれたんですね。すごいと思います。
- [2004/10/20 02:06]
- Ten Soichi (男性) |
- TOP ▲