有線LANケーブルの壁内配線を再度トライ(準備編)
前回、建築時に先行配管したCD管にLANケーブルの配線を試みましたが、LANケーブルの長さ部測で失敗に終わりました。
そして、最後にこのように予告しました。
CD管に「先端を丸めたワイヤ」か「自作の延長ホースでビニル紐」を通すことを試みます。
何かガイドになるものを通しておかないと、LANケーブルの配線はできなさそうです。
最初に、ワイヤーの先端を丸めて通そうとしましたが、最初から引っ掛かりがあり挫折したので、ビニル紐を通すことにします。
前回、在宅リモートワークでネットワーク通信の品質が悪いことがあり、無線(Wifi)に頼らず有線LANの環境で安定化させたいと考えました。一条工務店でマイホーム建築時に、将来のLAN設置を想定してCD管を壁内に先行配管して頂いていたので、CD管にLANケーブルを通せば良いのですが、CD管の長さが不明であり何mのLANケーブルが必要なのか判断できない状況です。 有線LANケーブルの壁内配線で悪夢のはじまりコロナウィルス蔓延...
作戦
とは言っても、前回少しやってみて失敗しましたので、何らかの作戦が必要です。
荷造り用のビニル紐をCD管の入り口に少し入れて、逆側から掃除機で吸えば中が真空に近い状態となり、簡単にビニル紐をCD管に通すことができるようです。やってみましたが、CD管の入り口が奥まっているて、掃除機の先端をCD管に合わすことができず、5mほど入っていきましたがそれ以上は無理でした。
失敗の原因について考えてみました。
失敗の要因
- 作業性が悪い:作業スペースが狭く手が入らない
- 真空にならない:CD管と掃除機の吸い口の間に隙間がある
- ビニル紐の加工:吸い込みやすいように加工が必要
根本的に作業性が悪いので、真空にすることができないです。
穴の大きさを変えることはできないので、CD管の口にホースのようなものをはめ込み、その口から掃除機で空気を吸い込もうと思いました。
ビニル紐の加工は、容易に行えるので採用しました(後述)。
作業手順
先行配管したCD管にLANケーブルを敷設するため、ガイドとなるビニル紐をCD管に通す作業の手順は、このようになります。
手順
- 電源・LAN用のプレート類を外す(1・2階)
- ホースとCD管をテープで隙間なく接続(2階)
- ビニルテープを加工し、CD管に入れる(1階)
- ホースの口から掃除機で吸い込む(2階)
- ビニール紐の疎通に成功!
Let’s作業開始
CD管の中にワイヤーが通っていない場合もあるようですので、その際は今回ご紹介する手順で行って頂ければ、ワイヤーの代わりとなるビニル紐を通すことができます。
それでは作業を進めていきます。
電源・LAN用のプレート類を外す
前回と同様のやり方なので、手順の説明は前の記事をご覧ください。
コロナウィルス蔓延により、緊急事態宣言が再発令され私の会社でも、リモートワークの割合が増えることになり自宅のWifiを使って会議を行っています。以前からリモートワークの際に気になっていたのですが、たまにWifiが瞬断されることがあったり、しばらくつながらなくなることもあったのですが、会社側のサーバーの問題だと思っていました。最近、繋がりにくくなった際に同僚に、「今、会社のVDI繋がる?」って聞くと全く問題...
前回、プレートを固定するための、「石膏ボード はさみ金具」を不注意で壁の中に落としてしまい、紛失してしまいました。
しかし、今回よくよく確認してみると「C型」のはさみ金具で、落ちてしまったのではなく下のビスを起点に回転してぶら下がっていただけでした。
無くても何とか固定はできていましたが、少し心配でしたので、回収できて良かったです。
ホースとCD管をテープで隙間なく接続
一番この工程が苦労しました。
まず、ホースをどう調達するかです。押し入れにあると想定していたホースが見当たらず悩んだ挙句、庭に転がっている汚いホースを使うことにしました。可能な限り水洗いしますが、ホースの中身が濡れないように気を付けました。
やはり、作業スペースが狭すぎて思うように作業できません。
しかもホースの直径とCD管の直径がほぼ同じで、押し込むことができません。
ホースの口に切り込みを入れ一見接続はできるのですが、テープでの固定が非常にやりづらく何度も試しましたが、結局切り込みを入れていない方がやりやすかったです。
テープが「断熱材の袋に付着」したり、接続できたと思ったら隙間が空いていて塞ごうとすると抜け落ちてやり直したり。
1時間程度は格闘したと思います。失敗したテープの山ができていました。
精神的にも結構つらい作業でした。
なんとか、写真のようにテープで隙間なく接続することができました。
ビニルテープを加工し、CD管に入れる
前回はビニルテープをCD管に押し込んだだけで行い失敗しました。
その後、調べた結果吸い込みやすい形状に加工すると良いようですので試してみます。
やり方としては、ビニールテープに「結び目を作り」、先端を「束に分ける」ようです。
紐を太くして吸われやすくするということでしょう。
こちらは、簡単にできます。厳密にこうしないといけないというものは無いですからね。
CD管の中にビニル紐を押し込みましたが、作業スペースが狭いので非常にやりづらいです。前回の作業で少し慣れたのもあって、前回よりはすんなり完了しました。
ホースの口から掃除機で吸い込む
いよいよ、最後の工程です。
少しドキドキしながら、掃除機の口をホースに入れます。
掃除機の口の方が径が大きいので隙間ができて空気が抜けますので、手で隙間を塞いで吸い込みます。
結構長い時間吸ってみたのですが、一向にビニル紐は顔を出しません。
ネット記事によると、吸ってすぐに到着するはずです。
また、嫌な予感です。悪夢の再来か???
今回、失敗したら次の手が無いような・・・
1階の状況を見てみると、少しは吸い込めているようでした。
ビニール紐の疎通に成功!
吸ってはビニル紐が到着していないか確認を何度か行っていると、掃除機の音が明らかに変わったので、もしかしてと思ったら見事に到着していました。
感動しました。
長かったです。
しかし、作業前との違いはCD管の中のワイヤーがビニル紐に変わっただけという悲しい結果です。
いや、大きな成果としては「必要なLANケーブルの長さが16m」ということが分かった事です。
建築時のCD管の長さを書いたメモを残しておけば、こんな大変な思いはせずに済んだのですが。
16mのLANケーブル調達
ようやくCD管の中にビニル紐を通すことに成功しました。
次は、LANケーブルを購入します。
並行で購入しておこうと思ったのですが、
前回の悪夢でモチベーションが下がっていて、LANケーブルを購入する元気が無く数日が経過しています。
16mのLANケーブルが必要ですが、15m、20mが主流で16mのものが(そんなに)見つかりませんでした。
現在我が家のネット環境は、1Gbpsの回線速度ですので、CAT5e(カテゴリー5e)のLANケーブルで十分ではあります。
せっかく苦労したのだから、将来さらに早い回線で契約することを想定してCAT6a(カテゴリ6a)のLANケーブルを敷設することにしました。
CAT6A(カテゴリ6A): 通信速度10Gbps、伝送帯域500MHz
金額の差がそれほどなく、速度が10倍なので、CAT6Aにしたいです。
また、通常の断面が丸いタイプではなく、薄型のフラットタイプの方が通しやすそうなので、フラットタイプを選ぶことにします。断面が丸い方が、CD管の中をひっからずに通せる可能性もありますが・・・
Amazonで、ノーブランドのものは非常に安かったのですが、苦労が水の泡になるのも嫌なので品質が良さそうなものを選びたいです。
エレコム製が良さそうです。
候補が2つに絞れましたが、似たような商品で少し迷いました。
値段が25%ほど違っていて、発売日の新旧の違い(2017年と2013年)くらいで、スペックは同じに見えた為、安い方を購入することにしました。
【LD-GPASS/BU20 [LANケーブル カテゴリー6A準拠 スーパースリム ヨリ線 ブルー 20m]】
【LD-GFAT/BM200 [LANケーブル CAT6A(カテゴリ6A) 爪折れ防止 フラット ヨリ線 20m メタリックブルー]】
購入したのは、下の「LD-GFAT/BM200」になります。
スペック
- カラー:ブルー
- 伝送速度:10Gbps
- インターフェイス:RJ-45コネクター
- 環境配慮事項:EU RoHS指令準拠
- 規格:Cat6A準拠(10GBASE-T/1000BASE-TX/1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tに準拠)
- 伝送帯域:500MHz
- ケーブル長:20.0m
- 結線方式:ストレート結線
- ヨリ対芯線(ツイストペアケーブル):○
- 外部シース(被膜)材質:PVC
- 導体構成:ヨリ線
- コネクタ有無:両端コネクター付
- スリムコネクタ:○
- ケーブル太さ:3.0mm
- 芯数:8芯
- モールド加工コネクタ:○
まとめ
かなり、しんどい思いもしながらようやくCD管にビニル紐を通すことに成功しました。
同じ体勢で腰が痛くなったのと、失敗したら終わりというプレッシャーで精神的にも辛かったです。
次回は、LANケーブルをビニル紐に繋いで引っ張っていきますが、作業は前回成功しているので成功しそうな予感がします。
不安としては金属のワイヤーがビニル紐に変わることで、途中で紐が切れてしまわないかという事です。切れてしまうと結構大変で、もう一度今回のビニル紐通しをやり直さないといけないということもありますが、ビニル紐の強度では引っ張ることができないということで、新たな手法が必要になるかも知れないため、まだまだ油断できない状況です。