2021年5月の住宅ローン金利 フラット35。ローン金利は下落に転じるか?

先日の記事では、「楽天銀行」と「ソニー銀行」の固定金利(2年~20年以上)から、今後のローン金利の行方を予想してみました。
2021年5月の住宅ローン金利から予想。今後のローン金利は上昇する?
アメリカの10年国債利回りが半年以上上昇が続いており、住宅金融公庫が「フラット35」の金利2021年3月に上げると発表がありました。。「フラット35」が上がったということは、その他の「住宅ローン金利」や「自動車ローン金利」なども総じて上がることを意味しています。この先も、上昇トレンドが継続し、日本の住宅ローン金利が上昇を続けるのか非常に気になります。今回は、2021年5月の住宅ローン金利を確認して...
今回は、2021年5月の「フラット35S」の金利を確認してみます。
5月の金利は下落
記事を書く前に住宅金融支援機構のフラット35のページを確認したのですが、まだ4月の金利の掲載しかされていませんでした。
ですので、各銀行のページを巡回して確認し終わって、もう一度、住宅金融支援機構のフラット35のページを確認したところ、5月の金利の掲載がされていました。
4月のフラット35最安のローン金利は、年1.37%でした。
5月は、最安は、年1.36%ですので、年0.01%下落となりました。
独自の調査結果
各銀行のフラット35Sの金利を調べた結果です。
条件
- フラット35S
- 融資率:90%以下
- 融資期間:21~35年
- 団体信用生命保険加入
「一条工務店 i-flat」と、過去に調べた銀行を中心にまとめました。
銀行 | 金利(%) | 事務手数料 | ||
---|---|---|---|---|
~10年 | 11年~ | 手数料率(%) | 最低事務手数料 | |
三井住友信託銀行 | 1.11 | 1.36 | 0.99 | 220,000円 |
ARUHI | 1.11 | 1.36 | 1.1 | 220,000円 |
楽天銀行 | 1.11 | 1.36 | 1.1 | 110,000円 |
SBI住信ネット銀行 | 1.05 | 1.30 | 2.2 | 110,000円 |
一条工務店 i-flat | 1.11 | 1.36 | 1.32 | ? |
私の住宅ローンの借り入れ先であります「SBI住信ネット銀行」は、さすが金利が低いです。
ちなみに、「SBI住信ネット銀行」のフラット35には、「買取型」と「保障型」という2つのタイプがあり、他より低い金利の1.30%は「保障型」になります。「買取型」は他と同様の年1.36%です。
融資手数料を見ると、「SBI住信ネット銀行」は他行に比べて2倍程度です。
一条工務店のi-flatも若干高めの設定になっています。3000万円借りた場合に事務手数料の1.1%の差は、33万円ですので結構高いです。
金利と手数料の差はどちらがお得lか?
ローン金利が低いが、手数料が高い「SBI住信ネット銀行」です。
どちらがお得lなんでしょう?以下の条件で
条件
- 借入額:3000万円
- 融資期間:35年
- ボーナス割合:20%
10年まで金利が引き下げられる2段階の条件での比較です。
2がSBI住信ネット銀行、で1がその他の銀行になります。
結果は、以下のようになりました。
結果の下の段が、SBI住信ネット銀行です。
SBI住信ネット銀行の方が
- 総返済額:94万円安い
- 手数料:33万円高い
つまり、SBI住信ネット銀行の方が61万円トータルコストが低いという結果になりました。
借入額や借り入れ年数によっても、変わるとは思いますが長期のローンであれば、金利の差の方が影響が大きいようです。
一条工務店のi-flatは他行に比べて手数料が0.22%高いので、更に66,000円割高になります。
一条ローン i-flatを比較。金利や総支払額で意外な結果が。。。
一条工務店で建築され、住宅ローンを借り入れる場合、35年ローンを組みフラット35で借入れる方が多いと思います。最近は一条工務店で建てて、「一条住宅ローン i-Flat」で借り入れる(住宅ローンを組む)という方も多いと思います。私が住宅ローンを借り入れた時には当然、「一条住宅ローンのi-Flat」は無かったので、今まで一条ローンのi-Flatについて調べたことはありませんでした。何となくですが「一条住宅ローンのi-Flatっ...
10年国債利回りの変動
「フラット35」などの長期固定金利の住宅ローンは、国が発行する10年国債の利回りの変動と相関性があります(影響が大きいです)。また、日本の国債の利回りは、アメリカの国債利回りの影響を受けやすいです。
アメリカ10年国債利回り
2020年を底に~2021.3月にかけて急浮上しています。
日本10年国債利回り
日本の10年国債利回りについては、マイナス圏内に2016年、2019年と入っています。
アメリカの影響を受けて、2021.1月~3月にかけて上昇しています。
下の、2020.6月から2021.4月のチャートを見てみると急上昇して2月末をピークを付けました。
このあたりで、フラット35の金利アップがアナウンスされました。それ以降は、アメリカ、日本、共に下げ基調ではあります。2~3月のピークを再び超える相場になれば、フラット35の金利も更にアップすることになりそうです。
まとめ
以前は、固定ローン金利で5月の以降の金利を予想してみましたが、今回は2021年5月のフラット35Sの金利を見てみました。
各社のサイトを確認しただけあり、以前よりも情報が豊富な状態での比較となりました。
住宅ローンには、ローン金利の他にも、融資手数料を考慮する必要がありますが、金額が大きく長期の住宅ローンでは、平均より2倍の手数料を取ったとしても金利差0.06%に負けてしまうという結果となりました。
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